ライナーアンドザ・スカイ


間違いない。

屋上で会った三年の女子だ。


でも、雰囲気が違いすぎる。


「あ、おかえり」

「おー、お疲れ」

「……どうも」


成瀬と並んでしゃがんでいた会長は立ち上がると、俺のところまで歩いてきた。


「秋山くんにも手伝ってもらっちゃってゴメンね?」


そう言ってペットボトルを差し出した。

温かい緑茶だ。


「緑茶好きだって成瀬くんに聞いたから」

小さく首を傾げ、にっこり笑った。


「……ありがとうございます」




なんか、可愛いんですけど。

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