また恋をした、その時に。


  心の中で後悔する。





だけど
久し振りにリクの顔を間近で見て

それだけで、心拍数が上がって。



今日は寝不足のせいかな?
朝からダルいんだけどね。
彼の顔を見ると、
気持ち、気分が楽になった。

だからかな、
リクはどんな時も私に元気をくれるから・・・

話しかけようと思ったの



「心美ちゃん、…大丈夫?体調悪いの?」

リクは私を見ると、
優しい顔からまゆを寄せ険しい顔になった。

そう言いながら
目の前に伸びてくる彼の手。


  ─────え?


その手を反射的に振り払う。


“リクとは深く関わらない”

この前、私の中で決めた事が頭をよぎって。

反射的に自分の手が動いていた。




その時だった、

「ごめん…」

小さな声の後、すぐに。


「遠藤さん、顔色良くない。
保健室に行こう。」


小日向君が現れたのは。



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