また恋をした、その時に。
о第三章о
9、【心美】 溶けて消えゆく②
私の胸元で寝息を立てているリク
目の前の艶やかな髪を
眺めながら思った。
“私は夢を見ているのかな”
“幻を見ているのかな”
そう感じるくらいに
リクと過ごした時間は
本当にあっという間で
現実味がない。