妊娠=絶対産めるわけじゃない〜子宮外妊娠って知ってますか?〜


お昼も過ぎて14時近くになってからやっと呼ばれて再び診察室に入った。


『検査数値も微妙だねぇ…
もしかしたらまだ週数が早すぎて見えないのかもしれないから、また2週間後に来て下さい。
それまでにお腹が痛くなったら連絡してから来てください。』


あんなに待たされたのに1分程度で終わった…。


お腹が空きすぎてイライラする中、さらに会計でも待たされた。

自宅へ帰ってから気付いたのだが、この日は一日の大半を病院で、しかも待たされた状態で過ごしていたのだ。

おまけに正常妊娠の可能性をまた期待させる医師の言葉…
個人病院では子宮外妊娠だろうと言われて正常妊娠ではないと言われてたのに…

喜んでいいのか、でもまた奈落の底へ突き落とされるのが怖くて喜ぶことも出来ない。


はっきりとした診断が下されずモヤモヤした状態でまた2週間もすごさなければならなかった。



数日後、姉の旦那さんである義兄から安産祈願で有名な神社のお守りとお札が送られてきた。

姉がケイ留流産をした後に義兄の会社の上司がここの神社にお参りして下さり、その後すぐに姉は新しい命を授かる事ができた。

義兄は妹が欲しかったそうで、なんだかんだ私を可愛がってくれている。
当の私は義兄の性格とか色々含めてどうも好きになれない(笑)

義兄の送ってくれたお守りを肌身離さずパート先にも持ち歩き、お札も部屋に置いて少しの希望を捨てないように過ごした。


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