恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~
好き…?






「あとは千里くんが来るのを待つだけだな」



勝ち誇った笑みを見せる南



(なんやねんこいつ。千里に勝った気でおる)



「仮に大空くんが来たところであなたが勝つとは限らないわ」



何故かしゃくにさわる



別にあの人に感情を持ってるわけぢゃないのに



「いや、千里くん…大空組はもう俺らの手の中だよ」


「大空くんはそんなにやわぢゃないわ…それに、あたしを助けない方が大空くんにも大空組にも良いわけだし」




そうだ、あたしが消えれば婚約のこともこの騒動も簡単に片付くだろう



感情が薄いあたしの中に寂しさが沸き上がってきた



(うち、最近なにかおかしいわ…)







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