今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~
ようは助けようとしなかった。


私は、鬼だ。
なんて母だ。


涼也は、とても苦しそうにしている。


その時、



『オギャー!!オギャー!!』


……って、初めて涼也が力強く泣いた。


そして今まで、1度足りとも私と視点が合わなかったのに、涼也は涙を流しながら、私の顔を、私の目を見て助けてと言わんばかりに必死に見ている。


『生きたいんだ!!
私達の元で生きたいんだ!!ここに産まれたかったんだ!!』


私は大声で、わんわん泣いて涼也の体を起こして抱っこして涼也に謝った。


何度も。何度も。


私は間違ってた。


自分の立場だけを考えてた。


涼也は、この家族の一員でいたいから、ここに産まれて来たんだと。


その夜。

主人に私が鬼のような事をしたと泣きながら言った。


主人は、優しく言った。『四六時中一緒なんだ。
人間として、そう思うのは普通だと思う。
だけど、お前は咳込む涼也を結局助けた。
俺達だから育てられるんだ。
優しくない悪い人の所に障害児が産まれてみろ! 大変な事になるぞ。
だから大切に育ててくれる所に来るんだよ。俺達が選ぶんじゃなくて障害を持った赤ちゃんが親を選ぶんだと思うよ……。
< 50 / 214 >

この作品をシェア

pagetop