満員電車*チカンからはじまった恋*
★第4章
年が明け、3学期が始まった。


美羽さんのことはもう七海たちには報告済み。


みんな気をつかってかそのことには触れず、いつものたわいもない話で盛りあがる。


今日は始業式だけだから昼で学校は終わる。


部活をしていない俺は帰る準備をしていた。


すると、良平が話しかけてきた。


「隼人、もう帰る?」


「うん。みんなは部活だろ?」


俺がそう聞くと、七海がニヤっとした言った。


「それが今日はないんだよ。久しぶりに一緒に帰ろうぜー!」


良平と七海は同じバレー部で、いつも遅い時間まで部活だ。


だから一緒に帰るのなんて久しぶりすぎて、少しテンションがあがる。


「おう!」


俺たちはクラスのみんなにあいさつして、下駄箱、そして校門へと向かって歩く。


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