恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─

部活決め ―星弥―

一方、星弥はと言うと…。



「うーん、やっぱ文化系かな。でもな―、運動部じゃなきゃかっこいい先輩や同級生いないだよなぁ」


なんて言いながら決まらない。飽き性で新しいもの好きだったからこれまでやったスポーツや趣味は数え切れないほど。



「なら、部活体験で決めたら?」
「うん。そうしようかな」





そして、一応運動部も文化系も見たのだが、どうもどこも気に入らないらしい。



「どんな部活がいいの?」
「正直言って、部活なんてやりたくないんだよな……」


予想通りの答え。




「でも、1年生は必ずやらなくちゃいけないよ」
「そうなんだよね」


一年生の部活は必須。それがこの学校の特徴でもあった。


< 9 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop