運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「リョウ、今日、遊びに行く約束でしょ?」



アヤが、そんなリョウの背中に言葉をかける。



「・・・・いつもの場所で待っとけよ。・・・・すぐに終わるから。」



リョウは、一回止まって、少しだけ振り返り、そうアヤに言うと、すぐに再び歩き出し、屋上を出て行った。



「もう・・・・・」



アヤがため息をついた。



「まったく、リョウは・・・はぁ~・・・喧嘩しかないのかよ・・・」



コウもそんなリョウの姿を見て、ため息をつくが、すぐにリョウの様に屋上の出口に向って歩き出した。



「どこ行くのよ、コウ?」



アヤが、コウに声をかける。



「んっ?・・・トイレだけど?」



コウは、笑顔でアヤに答える。



「俺も一緒に行くよ。」



マサヤがコウに声をかける。

< 28 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop