雲一つ無いコバルトブルーの空に、太陽が強烈なアクセントを加え、空の色を反射した海の細波が、微かに遠く聞こえる。


ここはウェスト・パーム・ビーチから少し離れた、安モーテル[ナタリー]



低いヒールの音が、未だ安らかに眠っている主人公の部屋へと段々近づいてくる。



コンコン。



「モーニンJin。」



その少し高い声に、それまで夢の世界を生きていた主人公が、現実世界に引き戻される。



「ん〜…モーニン…ナタリー…おばさん。」



目尻に付いた目脂を擦りながら、少し汗を含んだシーツから顔を出す。



ナタリーは、おばさんと言う言葉に顔をしかめながら、空の酒瓶が並んだボロボロの丸テーブルに、一枚の手紙を置いて部屋を出て行った。



未だ眠っている体を目一杯伸ばして、体の節を折りながら、薄いベットに張り付いた体を引き剥がす。



身に付けているのは、昨日着ていたTシャツとトランクス一枚。

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