ただ、好き



「歩深…」

「今まで恭が私を抱いてくれなかったのは私をまだ子供だから?
恭から見れば私は子供かもしれないけれど私はもう子供じゃ嫌よ
好きな人に抱かれたいって思う女だもん、愛してるんだもん…」

「別に子供に見てたわけじゃない…お前が高校卒業するまでは…」

「やっぱり子供扱いじゃない
やっぱり犯罪とか思ってるの!?」


成人してる大人が未成年に手を出すのを


「そんなわけ無いだろ?
…お前は俺を怒らせたいのか?」

「じゃあ抱いてよ、響さんだって抱いたんでしょ?」

「なんで響を出すんだ?」

「忘れられないの?
響さんと付き合っていた頃を…んっ」


恭は私にキスをすると頬を手で包み


「言いたい事はそれだけか?」


そう言ってまた私にキスをした
熱いキス、とろけそうなキスを


私、響さんに嫉妬してる
大人で綺麗な響さんに…だけど


「私は恭を信じていいんだよね?」


そうだよね、恭


「…あぁ、ずっと俺だけを見てろよ?」


恭、愛してる
離れたくないよ…絶対に

優しく口づけをした恭
私は今日の首に腕を回す、と


『ぐ~っ』

「…歩深」

「///////…もぅ」


お腹鳴っちゃった
恥ずかしいー!!!!!


「今日はおあずけだな……」

「恭のばかあー!」


私は掌で顔を隠した




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