ただ、傍にいたかった
ニヤニヤしながら聞いてくる先輩に

「イケメンでドラム叩けたりしたら一瞬で好きになっちゃいますよっ!」

なんていいながら、二人で昇降口へ向かった。

上靴を靴に履き替えて、外に出たら少し雨が降っていた。

「あ~雨ふってる・・髪ぬれちゃうじゃん」

私は鞄からタオルを取り出し、頭の上の乗せた。

職員室の前には平田さんの車がもう止まっていた。

平田さんは中から出てきて

「よ~し。いくぞ~車に乗れ~」といった。

私と先輩は平田さんの車に乗って、高校に向かった。

「高校に行くの初めてなんで緊張しますね・・」

ソワソワしながら先輩に聞くと

「え~!ゆうりちゃん初めてなの?」

と、目を大きくしながら先輩が聞いてきた。

「え?先輩はいったことあるんですか?」

私も真似して目を大きくして聞くと

「うん!自分が1年生の時、来たことあるよー」

先輩は窓の景色わ見ながら言った。

へ~。

きたことあるんだぁ。

いいなぁ。

なんて思ったりして。

イケメンいるかなぁ。

そんな事を考えていると、あっと言う間に高校に着いた。

私はといていた肩より少し伸びた髪を、一つにくくった。

車から降りると、すぐ体育官に向かった。

すれ違う、フルートの先輩達はとても大人で綺麗に見えた。

体育管の中は、パーカッションの楽器がたくさんあった。

今はパーカッションだけで音を合わせてるのかな・・

「松山!そこもう少し小さく!」

「はい」

私は、その松山という人を見た。

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