「おまえ達、そんな所で
何、立ち話してるんだ?」

リビングの扉を開けて
父が不思議そうな表情で
こちらを伺っている。

「何でもないよ。」

ジェイドはニッコリ笑う。
そして、彼は見事に会話を
すり替えた。

「明日、どこかにいかない?」

明日は、画材屋に
行きたいんだよね。
正直、彼を観光に引き回す
時間は無い。

でも、いった所で、
私の話を聞くような
奴でもない。

「一軒行きたい所があるから
その後でいい?」

「行きたい所?」

敢えてごまかした内容を、
キッチリ、彼は押さえてくる。

もう、こうなると、
言うまで絡まれるのは必然で。

「画材屋。」

言葉短に回答した。

「それ、俺も行く。」

・・・それが、嫌なんだよ。
集中して
画材は探したいんだから。

「家で待っててよ。
終わったら、戻ってくるし。」

「嫌だね。だいたい、
また、会ったらどーすんだよ?
あの馬鹿に。」

手首の新しいキズに
視線をやり彼は言う。

彼なりに、心配してくれて
いるんだ。
 

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