ドーンッッッ!!

拾って下さい









ざぁざぁと、外ではひっきりなしに雨が降り続いている。


いい加減にして欲しい。


これで何日目だ?



地球温暖化が原因なのか、この悪天候は5日をゆうに超えている。


はっきりした日にちが分からないのは


5日目で数える事に嫌気がさしたからだ。



こんなのを数えるより


学校に何人可愛い女の子が居るかを数えた方がよっぽど有意義で楽しい事に気がついたんだ。


俺ってば、天才?





「これッ!!そこの…えー…ツツミ!!

聞いとんのか!!?…全く、入学早々気がゆるんどるぞ!!」



……全く、嫌気がさす。


「ツツミって、どの堤っすかぁ?俺?それとも

学年で一番美人だと噂される筒見さんの事ぉ?」


「…んなッ……!!!!?」


ああ、やっちまったか 俺。


たまにこうやってストレスを誰かにぶつけてしまう。



俺のストレスゲージは、常に八割がた溜まっていて。



九割を超えると、こうやってはけ口を探して毒舌を吐く。



それでまた八割に戻るんだ。多分。



昔はそんな事無かったんだけど…



きっかけは、多分………。




だが。



そんな思考も、剥げ散らかした先公によって遮られる。







「堤 太陽[タイヨウ]ーーー!!!

立っていなさい!!!」



嗚呼。始まったばかりの高校生活が-―――。




とてつもなく過ごしにくくなりそうだ。





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