視線の権利

投影?

「つきあってくれ」

そう言ったのはマサシだった。


私に。


私はトオルとマサシが実は両想いだと言えなかった。


「どうせ飽きるよ」

2人ともバイセクシャルとはいえノーマルよりなのは知ってたけど。


私はトオルじゃない。

「お前がいいんだ!」


突然の大声にびくんとした。


「何で飽きるとか言うんだよ! 俺の女になれ!」


そして。奇妙な関係が。

3人で街をデートしたり、マサシは私に自分の趣味の写真をやらせたり好きなブランドを着せたり。

お人形ライフも大切にされるなら別に良かった。


どんな理由でも愛されてさえいれば。
< 4 / 47 >

この作品をシェア

pagetop