ほっとちょこれーと *【完】
yoku

「ねぇ 翼」

「ん?」

「ずっと聞きたかったんだけどさぁ」

「うん」



「いつからあたしのこと好きだったの?」

「………。」



心結先輩がこんなこと聞くなんて珍しいね。



「そのぉ……」




始まりは中学1年生 春



入学式を終えて部活動紹介のコーナー

新入生を歓迎するためにたくさんの各部活がいろいろなPRをする。


実演をしたり歌ったりいろいろ

全部聞く前に俺は野球部に入ろうと思ってた。



小学生のころ一緒のクラブチームに入っていた友達と

他の部員のPRなんて聞きもしないでくっちゃべってたんだ。


あと1つで全部終わってようやく解散になるってとき次はサッカー部だった。


1人の先輩がトントンとステージに上がる。

マネージャー?

サッカー部のPRなのになぜか女の先輩だった。



「゙なんで女1人であがるんだ?"とか思った人いるでしょ……」



ギクッ

先輩がマイクで話し始める。



「こっちだってねぇ……好きでやってんじゃないのよ」



愚痴り始めた。



「サッカー部マネの桐谷 心結です。部員はみんなヘタレで実演の失敗を怖がってやりたがりませんでした」


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