男子拒否症

拒否症になってから

from 姫

あの日、カバンを持ったまま学校を出た

もう、あの場所に居たくなくて…
家に帰っても今日はお母さんが居る日

いつかは悠も隣の家だから帰ってくるし…

行く当ても無い私は一番お気に入りの家に近い小さな小さな丘へ行った
その丘は緑の草木が生えていて小さい頃からのお気に入りの場所
悠と春と眞子とも何度も着た場所

小さな丘のテッペンまで登ってカバンを枕にして寝転んだ

後から来た眞子と一緒に学校をサボって夜は眞子の家に泊まった


あれから3年

高校1年になってまだ男子が嫌いのまま
近寄って来た男子には威嚇する
移動する時はいつも眞子と一緒

悠は嫌でも会うから少し諦め気味
でも、元はと言えば悠のせいなんだけどな…


悠に言えなかった事

【姫はずっと悠の事が大好きだった。
 
 自分の物にしたいって欲望が溢れそうになる位好きだったよ…

 でも、その気持ちを溢れさせるのは駄目だったから…

 ずっと、、、好きだった。】

いつか言える日が来るかな?







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