キーンコーン
カーンコーン
「――では今から出欠確認を取る。朝倉」
「はい」
「石井」
「はーい」
「江藤」
「うっす」
翌朝。
学校の鐘が鳴り終わるのと同時に
担任の先生が淡々と点呼を取る声がする、朝のホームルーム。
高校生になっても、その光景は中学の時と、ほとんど変わらなくて
しばらくその様子を見つめながら、わたしはとっさにチラ…と横に視線を送ってみる。
「……」
だけどそこで見たものも、やっぱり今までと変わらなくて。
わたしは、小さくうつむいた。
キーンコーン
カーンコーン
「――では今から出欠確認を取る。朝倉」
「はい」
「石井」
「はーい」
「江藤」
「うっす」
翌朝。
学校の鐘が鳴り終わるのと同時に
担任の先生が淡々と点呼を取る声がする、朝のホームルーム。
高校生になっても、その光景は中学の時と、ほとんど変わらなくて
しばらくその様子を見つめながら、わたしはとっさにチラ…と横に視線を送ってみる。
「……」
だけどそこで見たものも、やっぱり今までと変わらなくて。
わたしは、小さくうつむいた。