【番外編】ご主人様は†ヴァンパイア†
「……あっ! まずいよ怜央ちゃん! 学校に遅刻しちゃう!」



「あっ……」



そうだった。すっかり忘れていた。



深く考えるのはよそう。考えたって答えなんて出るわけがない。


「よし、茜走るぞ! こけるなよ」


「ひえ~~~」



俺は茜の手を取り走り出した。



公園を出ると、暖かな太陽が俺達を包み込んでくれた。



春の息吹の匂い。何かが始まる……そんな予感がした。 
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