イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
Lesson2


「で?で?それから?」


汐里学園の体育館。


人懐っこいところが最大の長所(?)のあたしは、入学式が始まる前の今、さっきの車内での出来事をクラス順に並んだ隣の席の女の子に話していた。


「それから…って、それだけ。
だって…気づいたらいなくなってたんだもんっ!
あたしもさ?
自分の駅で降りるの精一杯だったし」


頬にこぶしをぷにぷにっとあてて、


「お礼だって言ってないよ~」


唇を尖らせると、


「いいなぁ、くるみちゃん。
そんなイケメン様とそんな素敵な出会いがあったなんて~」


隣の席のみくちゃんが、うっとりとした表情で両手を頬にあてる。

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