―翌朝





「ひかる!ひかるー!」

「なにさぁー…」



歯磨きをしているときにお母さんは痛いくらいにバンバンと肩を叩く



―ボトッ


ぎゃあああぁぁぁ!!!!!!!




振り返ると


幽霊みたいな顔をしたお母さんがいる



「締め切り締め切り締め切り!!!!」

「…………ハイハイ。分かった、夕飯はアタシが作るからー」


「ありがっ…どぉおおおーーー!!!」

お礼を言うと同時にお母さんは自分の部屋に猛ダッシュで向かった



「はぁ…」

「あらおはよう。ゆき君。今日も学校頑張ってね。」

そんな早口言葉のようなお母さんの声を聞き


あぁ…ゆきが起きて来たんだなぁ

とか暢気に思ってた



「なぁ。アレ…なに?」


洗面所に入ってきたゆきはお母さんの部屋の方を見返しながら訊いてくる



「2、3ヶ月に一度必ずあぁなるの。」

「はぁ?」



「…知らないの?」


アタシが訊くとゆきは首をかしげた



「佐倉ハル。有名な小説家じゃない。」



「………え?」


…?


アタシは意外な驚き方をするゆきを見て逆に驚いた




「もしかして、ファンだったとか?」

「………ち、ちげーよ。」



………?




照れたような、それでもなんだか悲しそうなゆきの表情は実際何を思っているかは全然分からなかった




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