To LOVeる×2〜トラブル★トラベル〜
アンラッキースタート
桜の花が咲き誇る4月。
春爛漫とはまさにこのことだろう。

私、椎名葉月、15歳乙女座は、めでたく高校に入学することになったのだが、あろうことか入学式の日に寝坊してしまった。

「マジ有り得ないからっ!普通、入学する娘を置いて、先に親だけ行くかぁ?」

まるで少女マンガのワンシーンのように、私は食パンをくわえながら、学校へ向かいながら走った。
確か、この先を右に曲がると近道だった気がする。

そう思いながら角を曲がると、目の前が突然真っ白になったかと思った次の瞬間には、真っ青に晴れ渡る空が目に映り込んだ。

えっ?もしかして私、宙に浮いてる?

そしてドサッと地面に叩き付けられる衝撃と共に、真っ暗な闇が広がった。

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