ハフピスライン
それぞれの出発
日が昇り始めた朝、会議室には魔王とトロワポテゥーが集まっていた。

「それでは魔王様、これより私は人間どものテレポートのマーキングを潰しに向かいます」

ジョーカーが片膝をつけて頭を下げる。

「期待しているぞジョーカー」
「はい、ありがたきお言葉」

立ち上がり、今度は私に目を向ける。明らかに敵対心を持っている目だ。

「トリアイナ、もし魔王様に何かあったら貴様を殺す。そのことを覚えておけ」
「ふ、いいだろう。好きにしろ」

これから私達がどこに行くかも知らずに言うのだから面白い。何かあることはまずないだろう。

「俺達は好きにやらしてもらうぜ、それでいいんだろ?」

今度は鎧をまとい戦闘モードのヘルバーンが言う。
見た感じでは強そうに見えるのはもちろん、恐らく相当な強さを秘めているのだろう。そんな鎧まで纏うとなるとそれなりに本気ということか。
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