ピロー草子 三上納言の面白つぶ(ぼ)やき
3月某日 これからの日本
先日発生した東日本大震災にて被災された方は、心よりご無事をお祈り申し上げます


東京在住の三上も当日、職場にてその揺れを体感し大きな恐怖や不安を抱きました


そして今、福島の原発も非常に気になる所です


一体どうなるのか見えない状況の中、公私ともに今出来る事として節電、義援金へ取り組み、日常の買い物も必要最低限に留めて生きておりますが、やはり放射線の事を思うとやりきれない思いで一杯です


自分はもう30年以上生きているし、甲状腺に元々問題を抱えているだけにある種の覚悟はありますがやはりこれからの時代を生きて行くお子さん達を思うと不安は消えません


でも、こうなったのもやはり首都圏や日本自体の経済活動が行き過ぎたが故ではないかと


夜通し仕事を続ける企業や店が増え、それに伴い電力使用量も増えて行くのは必然


更に環境問題も日々厳しく叫ばれる中、二酸化炭素を生み出す火力発電にも限界が生じて原子力発電に頼らざるを得なくなる


そして不可抗力とは言え事故が起きて結果的に今、心配は無い、すぐに健康被害を及ぼす量ではないと言われつつも日々放射線量を気にする生活へ陥っている


三上は特定の思想や宗教を持つ人間でございませんが、日に一回停電があっても構わないからもう少し古来のペースで人間が生きられるようにこの際リセットしてはどうかと考えています


特に今、携わる商業から考えてみてもありとあらゆる企業が『我田引水』のような状態にならず、譲り合って活動して行く事も大事じゃないかと
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