「そろそろ出ようか?この後キャバ嬢で混みだすっしょ?」


美香が優の時計を見て言った。


私も圭介に時計を見せてもらうと4時半を過ぎていた。


「じゃあいつもの所で待ってろよ。一緒に帰ろ」


優がタバコを消しながら言った。


ビルの外へ出るとまだ薄暗く寒い。思わず腕を縮めた。


「半分こしよ」


美香が笑ってパーカーを差し出してくると、それを圭介が止めた。


「風邪ひくから美香はそれ着てな。お前はこれ着な。恥ずかしいかもしれないけど風邪ひくよりましだろ」


そう言って圭介はスーツのジャケットをかけてくれた。


あ…圭介の匂いだ…。


口元が緩む。


「じゃあごちそうさま。ありがとね、残り頑張って」

美香が手を振って歩き出した。慌てて私も手を振りついて行った。


お店から少し離れたファミレスに入った。


「うー寒かったね!」


そう言ってタバコに火をつけメニューを見る。


2人でハンバーグを頼んだ。


体が温まってきたのでジャケットを脱いでシワにならないように、あいてる椅子の背もたれにかけた。


「優と美香ってどう知り合ったの?」


ハンバーグを切りながら、ずっと気になっていたことを聞いた。

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