青春☆スレイヤー
『恋』を刈る。
テガミ
――そろそろ雨が多くなりだしてきた頃。
じめじめとした、嫌な暑さが教室全体を包み込む。
「あちーな、今日は特にっ」
暑いのをふっとばすかのように、翔太が叫ぶ。
…昼食時、教室にいるのは少数で、大半がクーラーの効いた食堂にいる。
「ホントだよね~。湿気が多い、っていうかさ」
幸也も弁当の中身をつつきながら、手で扇ぐ。
「…お前らまでここにいる必要はないんだけど?」
本音をいえば――『早く食堂行ってくれっ』。