もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「あ・・・。
そっか・・・」




「バーカ。
おまえ、数学が教えてほしいんだろ?
でも。
そんなに残念そうな顔をするなら。
いいよ?」




「え?」




「おまえが、さっき想像したこと。
してやるよ」




藤澤光の瞳は、真っすぐで揺るがない。




「来いよ」



あたしの腕をつかんで、歩き出す。
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