木苺の棘

全て捧げる

『アリス
 奪うなんて言い方
 やめろ・・・
 
 泣かないで、アリス』

いつか、貴方の言葉に
私は、目が覚める時が
訪れる。

たまき先輩、貴方宛に
郵送した小包の宛名欄に
私は家出をしてから
一度も連絡をしていない
実家の住所と電話番号を
記入した。

今現在の住所を書いた所で 
貴方が私に逢いに来る事は
絶対に無いだろう。

だけど・・・

もしも、万が一、貴方が
私に逢いに来てくれたら

私は必ず、貴方を愛する
気持ちを止められなくなる。

だから・・・
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