木苺の棘

脆く儚い

どうして

どうして

こんな事に
なってしまったの・・・?

今朝、貴方は私に言った・・・

巽と愛し合って火照った体を
シーツに包み、眠りについた
私は、目覚める。

私の瞳に、愛しい
貴方の瞳が映る。

「起きてたの?」

「ああ」

「もう、朝なの?」

「ああ」

一筋の光さえも遮る
分厚い窓

暗い部屋

ベッドに横たわり
見つめあう二人
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