誓いの言葉・高校編
いざ 勝負!!
会場横にバスを停め入口に向かって歩く


入口には開場前だと言うのに、大勢の関係者が既に列んでいた


それぞれ揃いのジャージを着て列ぶ選手達
様々な方言が飛び交う中、どのチームも強く見えて少し緊張する


入口が開かれたと同時に関係者が我先となだれ込む
私達は周囲のじゃまにならない様体育館に向かって整列した



ーーー正面に 礼ーー。



観覧席には各地区毎に席が割り振られていて部員を残し、個人戦に出る私と葛西、そして私達の稽古の相手をしてくれる愛美と遠藤君が用意をしてアリーナに向かう


竹刀のぶつかる音や気迫の篭った声がより一層テンションをあげる


垂れネームには有名所の学校名が書かれており自分がこの場所にいる事が未だに信じられない


そんな選手で混雑しているアリーナで一際注目を浴びていたのが関学園の主将葛西隆文さんだ


もちろん今大会の優勝候補であり彼のスカウトに大学のコーチや監督が彼の稽古風景を丹念に見ている様を、不思議な気持ちで眺めていた


思わず面を縛る手に思わず力がこもる
私だって簡単には負けられない負けたくない!
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