「…ちょっと! ちょっと、そこの…ねぇ!」

青信号になるのをボーっと待っていた横断歩道で、後ろからふいに声をかけられた。

「えっ、なに?」

夕暮れの交差点、たくさんの人々の視線が私に集中し、それから、背後の男性へと目を移していった。

「誰よ?!」

大勢の人たちの注目の的になった私は、苛立ちを隠せないまま頭を振り返らせた。

「誰とは、ごあいさつだな?」

そこには、茶髪にサングラスをした見知らぬ男が立っていて、キザなセリフを口にすると、唇に軽い笑いを浮かべた。

「……ナンパ?」

これから夜になるというのにサングラスをかけ、相変わらず薄く笑ったままの顔に、私は思いっきり機嫌悪そうに言葉を浴びせると、ようやく青になった横断歩道を渡ろうとした。

その腕を、後ろからぐいっと引き戻された。

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