君の影をみてる〜幼なじみの恋〜
第一章 恋心

ご近所さん

私“恩田未知子”には
幼い頃からの‘オトモダチ’がいる。


母が、いわゆる‘公園デビュー’ってやつをして以来の、長いおつきあいだ。


記憶では、もっとたくさんだった‘オトモダチ’も、
幼稚園が違ってしまったり、転勤や引っ越しで離れて行ってしまい、

今だ頑なに付き合っているのは、たった三家族になってしまった。


同級生の三人は、それからも、
いつでも、何処でも、誰とでも、
とにかく一緒に遊んでいた。


女の子は私だけということが多く、
男の子の遊びが優先だったっけ。


でも、私は、男の子に負けてはいなかった。


ヒーローごっこをすることになったならば、
絶対にレッド役がやりたい私は、いっつも

“北村恭一”

と、取り合いになる。


そして、負けたとしても、
ブルー役だけは、誰にも譲らなかった。


そんな時、

ピンク役を代わりにやってくれるのは、

必ずと言って良いほど

“園田隆志”だった。


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