校則違反
〜第1章〜

入学

「え〜‥では、みなさんご入学おめでとうございます」

喋っているのは校長先生。

そして…
「まじ校長先生はなし長いしー。だるかった〜」
これが私。
今年、この池下高等学校に入学した

―桜川 麻佑(サクラガワマユ)
16歳。

私は、自分で言うのもなんだけど…
明るくて誰からも好かれるようなごく普通の女の子だ。


そして、桜舞うこの4月この学校に入学した。

私ははっきり言って
頭は良くない。
だからごく普通の内申で入れるような高校だ。


「はーい!ではあなた達の教室は2階のここでーす」

私達の教室はここなんだ‥
と新鮮さを感じながらも
少し寂しい気持ちもあった。

「なんか慣れないよね〜‥」
と私の横で寂しさ丸出しで嘆いているのは…
中学入学当初から仲良い、

―中沼 由衣(ナカヌマユイ)
もちろん私と同じ16歳。

この子は、強気でなんでも言いたい事ははっきり言う大人しいとは言えない子。

そして、私は6クラスもある中で奇跡的に由衣と同じクラスになれた。

席は離れたけれど、
同じクラスになれた事で
二人共舞い上がってる。


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