俺の彼女。2
体育祭Ⅱ

sideハル




タカヤの事を好きだと思ったものの、一緒にいると緊張してしゃべられない。


あの日の帰りは、家まで送ると言ってくれたタカヤに対して、全力で拒否をしてしまった。


上手く誤魔化せたか分からないが、お母さんにおつかいを頼まれたからと嘘をついて、駅から一人で帰った。



タカヤのどんな所が好きかとか

タカヤは暁音ちゃんが好きなのかとか

帰り道での私の頭の中はタカヤでいっぱいだった。




ついこの間まで、先生の事が好きだったなんて思えないくらい。


女の人は切り替えが早いなんてよく言うけれど、こういう事なんだろうか……。



知らない間にこんなにも好きになっていた。





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