猛獣に射抜かれる様な愛


「おはよう」


「はよ」




…凄く気まずいんだけど



矢斗は何時もの如く無表情で冷酷さを滲み出してるけど…



私が気にし過ぎなのかもしれない。昨日の事は矢斗にとったら何でもない事で



私にとっても何でもない事。意識してしまう程の事でもない



そうよね。こうして考えてる私がどうかしてるだけ



昨夜の事は早く忘れよう



って、忘れようって、忘れる程の事でもないじゃない。私ったら何を言ってるんだろう



忘れるも何も昨日の事は何でもない事なんだから。


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