いつも隣にイケメン君
Panic.1
「あ~!キラ様カッコい~!」
世の中の男、みーんなこんなだったらいいのにっ!
クラスの男子はガキだし、
お父さんは臭いしウザいし、
弟の寿李はうるさいし。
「キラ様が現実にいたらなぁ…」
どんなに幸せだろうか。
私は、ブラウン管の中で私に微笑むキラ様を見て、呟いた。
「まっ、到底無理な話だよねっ」
こんな女だけど一応、
夢と現実の区別はつくよ!
そこまでどっぷり浸かってないよ!
「さっ、寝よ寝よ!」
明日も学校だし。
セーブして、テレビを消して、
布団にもぐり込んだ。
はぁ…明日も学校か…。
フツーにダルビッシュ。
つい1分前に会ったのに、
もうキラ様養分が足りないよ~!(泣)
ってか、今思ったけど、
主人公がこんなしょっぱなから寝るって、ある?
フツーは「遅刻だ~!」とか言って、
食パンくわえて出会い頭にイケメンとぶつかる……
みたいなね?!
つくづく外見以外はフツーじゃないな。
< 1 / 79 >

この作品をシェア

pagetop