明日も、キミに恋をする。

星が降る真夜中

みんなの元へ戻ると、花火を使いきって後片付けをしていた。



私の泣き腫れた顔をみて、陽子ちゃんも愛ちゃんも一瞬固まりびっくりした表情になる。



でも

ふたりとも何も聞かずに笑顔で迎えてくれる。



「おかえりー!てか花火終わってしもたよ!」


「優ちゃん、帰りコンビニ寄ってアイス買って帰ろうや♪なんかお腹すいてしもた(笑)」




優しいふたりの笑顔に、はりつめていた気持ちがゆるんで、私はまた目頭が熱くなる。




そうして、たわいもない話を皆でしながら家路に向かう。




愛ちゃんの家の前で、木下君と宮本君とは別れる。




「おやすみー花火ありがとさん」 

「おう、また明日な~!」





愛ちゃんの部屋に戻ると、私はまた少し泣いた。


今さら、なんでまた泣けてきたのかは自分でも分からなかったけど、さっきまでの話を聞いてもらっている間ふたりは



頑張ったやん、とか
偉かったな、とか言って


私を抱きしめてくれた。


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