リフレイン
衝撃の罪

――次の日。



あの後、あたしは結局戸田さんの家にお持ち帰りされてしまった。


あ、変なことはしてないよ?
ただ一緒に寝たりしただけ。



「えぇっ!?じゃあ水樹、今戸田さんと付き合ってんの!?」



美姫が声を荒らげた。



「ま、まぁ…そうなるかな?」



あたしはトレーニングをしながらそう言った。



「でもさ〜意外だなー!!水樹が戸田さんと付き合うなんて!!」



美姫はふふっと微笑むとあたしを見た。



「そっ、そう?普通だって!!」



あたしは照れ隠しする様に顔を伏せた。



なんか照れ臭いんだもん!!
戸田さんとのこと……



付き合ってるっていう自覚があんまないんだよね。



それに仕事が大事なのは変わらない。



人が命を落とすような事件は一刻も早く消えて欲しいと思う。



あたしだってむやみに人を殺めたりしたくない。



出来るだけ平穏にやっていきたい。



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