1分と31秒のとびら。
【00】
それは、例えるなら、
重い扉を押し開くようなイメージで、
その先はとても眩しく、
冬の朝の水のように冷たく、
深海の底のように静かで、
世界に1人だけ取り残されたような孤独感と、
世界を制したような優越感、
それが一度にやってきて、
そして去って行く。
―1分と31秒。
――こんな"力"、いらないと思ってた。
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