雪の華、君の香り、君ヲ想う
クリスマスプレゼント
それから俺の病室禁止令は解かれた。


俺は毎日病室へ通い、
ちゃんと向き合い話をした。
少しずつだがちゃんと、
笑顔も見せるようになってきた。


ただ、時々沈んだ顔をする。
それも仕方ない。
急に元通りには戻れない。


心の、体の傷は消えないのだから・・・



しかし、前のように
無理して笑うことはしなくなった。


辛い時は辛いと顔に出す。
その方が俺たちもわかりやすい。


そうだ瑠香、無理する必要はない。
我慢する必要はないんや。


ゆっくり治して行こう。



< 219 / 304 >

この作品をシェア

pagetop