朝陽





まずは場所を移動して、玄関近くのロビーに集まる。




「幽霊は、この世に心残りがあったから成仏できないんだと思います!」



「智咲さんの意見に賛成です。」




まずは、どうやって成仏させるかみんなで話し合い。



「ええっと・・・未練って・・・」



平助が苦笑いしながら言う。


「初音ミクがどうがんばっても3次元に現れないのがさびしかったんだよね!」


「ですよね。問題はそこです。」


「なら、誰かがコスプレすればいいだけの話じゃ・・・」



顎に手をあてて、考える平助。



それもいいかもな・・・



「でも、誰が一番ミクに似ているかが問題なんだよね!!」


もっともである。



「なら、智咲でいいんじゃない?女の子でしょ?やってよ。」


「でも衣装ないじゃん。」


「ふすまのなかに入ってましたよ。」



総司が段ボール箱を持ってきた。







< 126 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop