借金取りに捕らわれて
二度目のキス
「さてと…」



秋庭さんはさっき渡した封筒をスーツの裏ポケットに仕舞い、こちらに向き直った。



あっ、やっと帰ってくれるみたいね。




と思いきや…




「ちょ、なっ、なんですか!?」



危機を感じるほど近づかれ、私は後ずさるけれど直ぐに後ろの壁に阻まれてしまった。



「あ、秋庭さん!?」



何をされるかは分からないけれど、“何か”をしようとしているのは確かだ!!



「そ、それ以上近づかないで下さい!!」



「それは無理だ。近づかなかったらキス出来ないだろ?」



「なっ!?」



私の聞き間違いじゃなかったら、今キスって言った!?
キスって言ったよね!?



< 45 / 354 >

この作品をシェア

pagetop