sweet×sweetな恋モヨウ
01*ふたりの関係
「……あ、おかえり。」
仮眠も取ったし、時間も時間だし……
そろそろ勉強を始めようと部屋の電気をつけた瞬間。
タイミングよく開いたドアと、立ち尽くす人影。
「おつかれさま。今日も遅かったねー。」
にっこり微笑みかければ、
「……なんで?」
驚きと言うか怒りと言うか呆れと言うか……
明らかに不機嫌丸出しの瞳を向けられる。
いつものこと、だ。
「あんまり遅くなるときは連絡してよね?駅から近いとは言え、やっぱり心配だからさ。」
言いながら、その手からカバンを奪って部屋の中へ促す。
「もう準備は万端だから。あ、その前にお茶でも煎れてこようか?」
キッチンへ向かおうと足を踏み出そうとすると……
「ん?」
ガシッと腕を掴まれた。
そして。
「……なんで、アンタがここにいるの?」
「えー?」
「こんな時間に、家主が留守の家で、なんで我が物顔でくつろいでるわけ?」
「んー?」
「ここは、アンタの家じゃないでしょ?ハジメ?」