【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
強がりと本音~翼side~
~翼side~


ケータイ鳴ってんな……。


わかってんだけど、眠くて取る気になんねーや。


今は南さんと一緒だし、仕事の話じゃないはず。


ウチ帰ってからでいいか。


仕事帰り南さんの車の中で、鳴り続けるケータイを無視していた。


しばらくして、バイブの音が消える。


そのまま睡魔に襲われ、気がつくとウチの前に着いていた。


「明日は学校が終わる頃に迎えに行くから。類も一緒にね」


南さんに言われ、頷く。


もう、それが精一杯。


早く自分の部屋で寝たい。


南さんが去るのを確認し、ウチの中に入った。


……ハンパなく眠いな。


でも汗かいたし、シャワーだけ浴びるかな。


着ていた服を脱ぎ、洗濯機へ放り込む。


……いけね、ズボンの後ろポケットにケータイ入れてたんだっけ。


さっきの着信分のお知らせが、ピカピカと光っていた。


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