“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
帰ってきた“いぢわる王子”
「おまえさ、いい度胸じゃん。
オレのこと、無視するわけ?」
今日から入居する学生寮の入り口。
腕を組んで立つ男の子の脇を通り抜けようとした時。
ドン!!
男の子は片足を壁につき、あたしの行く手を阻んだ。
「へ?」
…何?
…何が起こったの?
あたしは通せんぼされた形の足をたどり、はるか上空の顔を眺めた。
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