【完】─片思い─
第8章 すれ違う心

それから、あたしと直樹はいつも通りに過ごしていった。

変わったといえば、それぞれ分担を決めた。

あたしは料理、洗濯。

直樹は風呂場洗いと、食器洗い。

全部、2人で決めた。

母さんが残した10万は使わない事にした。

手紙に書いてあったように、決して良い事をして手に入れたお金じゃない。

あたしができるだけバイトして頑張ろう、って決めた。

直樹は、冬休みだけでいい、って言ってたけど…そんなわけにはいかない。

バイト先は、悠人先輩がいるところにした。

知り合いがいた方が、安心するから。

< 252 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop