馬鹿みたいに笑ってた、あの頃が好きだった。

別れというものは、どんなに拒んでも来るときは来るもので。それを本当の意味で知ったのは、高校二年生の夏だった。

手元に残されたのは、涙と心に空いた穴と、幼い恋心だけだった。

本当に大切なものは、どんなに願っても一度失えば同じ形では戻らないもので。そんなことは、知りたくなんか、なかったのに。

頭の中では解ってたのに、願わずには居られないみたいなんだ。



独りになった、小さな少女は、すがるモノを探しながら、それでも独りで生きてゆく。


しかしある日、少女の前に現れたのは―…