「オッサンには悪いですが頂戴して行きましょう」

「わしはこれぜよ」

機関銃みたいなのをチョイスするログ。

「だいたいなんでエデルが銃器扱ってるの?」

その銃器で殺されかねないのに。

「悪い芽は早く摘む…です」

「エデルを倒すには森を抜ける。
なら、銃器が必要…ここで売るのよ」

ここで売りつけて勝手な真似をさせないように…。

「じゃあ…リアルは分かってて?」

「もちろんです。」

リアルはよく考えてる。

「ログさん、それはダメです」

「………エデルって何なの」

「非リア充…どうしたの?」

非リア充って…名前みたいに。

「エデルが何したいのか分からない」

「………そうね」

エデルは人を使って「蟲」を倒すのが目的のはず。

なのに、自主的に行う人は
早めに芽を摘む。

「「蟲」と何か連係しているのかもしれないわ」

「連係って……?」

「……私にも分からないわ」

エデルが何かも分からない。

だが、会って話をすべき相手だ。

「アリスは何にするがか?」

「えっと、これ」

小型の銃。

「ベルトにこれ付けて入れるといいぜよ」

「アリスさんはこの短刀も 」

「め、名刀ぜよ」

「非リア充が持たれてるみたいだわ 」

「エデルが持ってるのも不思議ですが、これは破桜という名刀です。」

「葉桜? 」

「破るという字です。切る事が出来ないものはないという曰くつきです」

「 ふぅん。こんなのがね… 」

仕方ないので、包丁と一緒に差しとこう。

「刀に持たれてるぜよ」

「 うっさいわ! 微塵切りなら大得意だし」

「バカばっかり…」

サニーは静かに呟く。

リア充との差はこういう事だろうか。
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