LOVE SONG
中里はそのスタジオに入れてもらい、客席の端っこに座らせてもらった。

「次はCityNoiseですっ」

司会者が呼び込むと、CityNoiseが登場し、会場は、

「きゃーっ!!!」

と、いう歓声に包まれた。

中里もすっかり、その空気に呑まれ、一緒に叫んで閉まっていた。

CityNoiseが歌い初めてしばらくして、キーボードの前迫が中里に気づいた。

前迫が自分に気づいた事に気づいた中里は、前迫に小さく手を振った。
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