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STAGE 2
太陽が傾きかけた頃…、


あたしは一つカバンを肩にかけ


もう一つは前に抱えて歩いていた。


あたしのものと、坂野のもの。


昼間は日光の所為で暖かいんだ


という事を思い知らせられる。


太陽が海に沈もうとしている頃は


風の冷たさが身に沁みる。


それがあたしの空っぽの心に心底沁みる。


空気が澄んでいる所為だろうか?


あたしの革靴が


アスファルトにあたる音がやけに響く。



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